#3📚『メディアの仕組み』
「空気」
「どうせ変わらない」
この「空気」が充満している。
高齢社会において、
若者のモチベーションが
確実に生まれにくい社会構造なら
尚のこと、である。
この「空気」は
諦念と無関心の表れだ。
多くの人、
とりわけ、
家庭や経済的な事情により、
夢を諦めた人が、
何か少しでも希望を持てるような
キッカケを作る事ができないか
そして、
それが世の中を良くしていきたいという
意識と行動につながり、
社会に好循環といううねりを生む出す事はできないか
どうしたらいいのか。
自問自答する日々。
そんな中、
現代日本のジャーナリズムを代表する
池上彰氏•津田大介氏が
このぐるぐるとした複雑で、答えの見えない心中を端的に代弁し、
新たな提言を与えてくれたような
そんな一冊であった。
—
今回は、
本書の所感を、
二つの観点から述べたい。
一つめに、
大学における研究のテーマ
「メディアリテラシー」に関して。
二点目が、
「空気」に関してである。
まず、メディアリテラシーについて。
池上氏は、
さまざまな情報ととにかく付き合ってみる
そして、
自分の考えとはまったく違う考えと接する
ことが大事だと述べている。
当たり前のように見えて、
実は意外と実践が難しい。
例えば、
「原発事故」に関して、
「放射能はとても危険だ」と思ってる人がネットで放射能について調べる。そうするといくらでも「放射能は危険だ」という話が出てくる。そこでつい、「やはり放射能はとても危険なんだ。自分の感覚は正しかった」と思って満足し、それ以上調べるのをやめてしまう事がある。
ただ、
そこであえて
「いや、放射能の危険性は大したことないよ、騒ぎすぎだよ。」と考えてる人の意見も調べてみる。すると、これもまた沢山の情報が集まる。
このように、
両方の情報に接する事、
両側面の視点に触れつつ、物事を考える事
が重要だということなのだ
「こうすれば情報とうまく付き合える力を身につけられる」
「こうすればメディアリテラシーは向上する」
といった決め手は無く、
こんな話をしている私も模索中である。
だからこそ、
多方面から「自然に入ってくる情報」に触れ、
「へえ、そんな考えがあるんだ」と学ぶこと、
そうすることで、
偏った視点に留まらない
多様な視点を持つ事に繋がり、
主体性を育むことに繋がるのではないだろうか。
そして、「空気」
「私/僕が何かしたところで何も変わらない」
という諦念。
自分が行動した事で、
「あ、自分の行動でこの人たちがこんなに助かったんだ」
みたいな感覚を体感することが大切だと思う。
例えば、
募金活動。
母はコンビニに行く度に、募金する。
「本当にこのお金って現地に届いているのかな」とボヤく。苦しんでいる人々が少しでもハッピーになるための募金、だと思うし、お金の流れを透明化する方法を考えている。
オールドメディアとニューメディアが台頭する
多メディア化社会の中で
情報を受け取った人々が、
どうしたら諦念や空気感から抜け出し、
アクションを起こせるか、
その「キッカケ」を作れる人に。
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二人のジャーナリストから
自身に与えられたであろう疑問の答えを見つける為、インプットを洗練させる為のアウトプットを常日頃行なっていきたい。