#1📚『ハーバード白熱教室講義録』
政治哲学について、
マイケル・サンデル教授と
ハーバード大学の学生同士が
矛盾やジレンマが付きまとい、
ある種正解がないような、
けれども、道徳的に議論するべき、
様々な問題について
激しい議論を交わしながら、考え、模索していく講義を描いた内容であった。
(くそ長っ!)
“何故、わざわざ合意と答えの出ない問題について考え続けていくのか”
この疑念は、
哲学に興味があるのはなぜ?と自問した際によく考える。
たしかに、歴史上数多くの優秀な哲学者達でさえ、合意も、答も、結果も、出せずにいる議論に対してなぜ考え、学び続けるのか、
人頭分異なる正義があるからこそ
正解なんてないのに。
しかし、人生において哲学は切り離せないものだと、マイケル・サンデル教授は言う。
同時に、
「私たちはその答えを見つける為に生きているのだ」と。
国や社会を動かす原動力である
私たち一人ひとりが
答えのない問題に対して問いを投げかけ、
向き合い、考えること。
向き合った末に、
出てきた真の心(核)が、
きっと、自分はどう生きたいのか、
指針を示してくれるのではないだろうか。
様々な事象に触れていく中で、
多くの人と語り合い、
異なる価値観と出会い、
相反する考えから学び、
尊重して、理解し合う。
哲学はそんな多様な価値観や思考をもたらしてくれる1つの心の教育だと思う。